過去に乗ったクルマは当然として、もっとも最近に買ったスズキソリオMA26Sも純ガソリンエンジン車であり、アイドリングストップ機構は付いていなかったが、こともあろうにそれより年式が古い日産モコMG33Sにはアイドリングストップ機構が付いていた。押しつけがましいおせっかい機能は積極的にキャンセルしたいのである。なぜこれがデフォルトで有効なのか理解できない。アイドリングストップ機構をONにもできますよ、ならわかるのだが。
ブレーキで停止する場合、完全停止する前に少し「抜く」クセがある。頭がカックンしないように少しだけ「抜く」ことによって実にスムーズに停止できるのだが、ここに意図しないアイドリングストップが加わると抜く前に15km/h以下でエンジンが停止し、ブレーキを抜くとブレーキを解除したと察知して再始動してしまい、よく言われる「ぎくしゃく感」がさらに増幅してしまう。
バッテリーやスターターモーターに必要以上に負荷がかかっているのは間違いないし、これから冬を迎えるにあたり、やたらエンジンが停まるのは全くありがたくない。子を駅まで送るのにたった2kmで6回もエンジンが停止するのだ。ガソリンの消費は確かに少ないのかもしれないが、クルマが全く温まらない。そもそもエンジンスターターまで付けたというのに、これでは意味がない。ここ2か月弱で2回給油したが普通に運転していて20km/L前後の燃費であり、前に乗っていたスズキMRワゴンMF22Sより4-5km/Lは良いので、アイドリングストップしなくてもK6AよりR06Aはガソリンを消費しないことはわかっている。
ということで、アイドリングストップを永続的にキャンセルしたいと考えるに至ったわけだが、CVTFの交換でもわかったことだけれど、複雑怪奇にいろいろなところにシステムが絡んでいて、その機構を全面的にカットするとか、キャンセルするとか、物理的に除去するとかは簡単にはできない様子なのである。従って、機能として備えられている「アイドリングストップを解除するスイッチ」をエンジン始動後に一回押す、ということをしてやれば良いと理解する。
Idling-Stop-CancellerACCで12V印加されたら555がワンショット動作をしてリレーを一定時間だけONするってだけ。手持ちの部品の関係で定数は適当。T=1.1R2C2より、1.1 x 220(kΩ) x 33(μF) =7986(mSec)だから約8秒くらいリレーがONする。つまりエンジン始動後、アイドリングストップ解除のスイッチを8秒くらい押したまま、と同じことを自動的にやらせるというもの。8秒も必要無くて実際には1秒もあればいいと思うのだけれど動作したので良しとする。念のためもう一つ作って、そちらは120kΩと33uFにしてみたので約4秒バージョンとなったがそれでもOKだったが、きっと4秒も必要ない。
部品配置を最適化すればもう少しコンパクトになるんじゃないかな。
間にコネクタを入れて、簡単に外せるようにはしておいた。配線は3本。行先はACCとGNDとアイドリングストップ信号線(このクルマの場合スイッチの灰色線だった)。
基板は自己融着テープでぐるぐる巻きにして防水と絶縁を図る。これを適当に隠して配置しておく。デフォルトでエンジン始動時にアイドリングストップ解除となり、且つ、スイッチは効くので押せばアイドリングストップが有効となる、つまりエンジン始動時デフォルト状態が逆になるだけ。最初からそうしてくれよ。
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